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手を合わせて祈る文絵
もう一度、生きてみようと思った

坂口香津美監督作品

2018年10月6日(土)UPLINK 渋谷ほかにて
全国順次ロードショー

満ちるをだきしめる文絵

娘を自殺で喪った母親は、
「命の門番」となって
歩むことを決めた

黒沢あすか 森山太 染野有来 田中爽一郎

INTRODUCTION

イントロダクション

こんなに苦しいのに、なぜ生きなけなれば、ならないのですか?
このような叫び声に、あなたはなんと答えますか?

携帯電話に向かって叫ぶ文絵
自殺者に直接手を差し伸べる”命の門番”に
光をあてた、愛と喪失の衝撃作

文絵は13年前、中学生の娘を自殺で失った。 その後、息子とともに山間にある実家に戻り、自殺しようとする人の保護・救助活動を行なっている。自殺直前まで追い詰められた人が、死を思い、もう一度生き直すのは容易ではない。ある夜、自殺しようとする男を救助したことから、文絵の人生は一転、根底から激しく揺り動かされる……

共同生活所の台所にて、共同生活者たち 土手で手を取り合う陸人と花音
監督・撮影は、これまで200本以上の
TVドキュメンタリーを作り続けてきた
映像作家・坂口香津美

映画『ネムリユスリカ』(ロッテルダム国際映画祭正式招待)、『夏の祈り』、『抱擁』(文化庁記録映画部門優秀賞、東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門正式招待)など、逆境に生きる人々の姿を独自の視点と映像美で表現している。 坂口自身もまた、35歳の時、交際していた女性の自宅で、彼女の元交際相手の首つり自殺の現場に遭遇し、自殺が身近な人々に与える精神的打撃の強さを身をもって経験した。 20年後、自殺救助活動を続ける和歌山県の白浜レスキューネットワーク理事長で牧師の藤藪庸一さん、妻の亜由美さんと出会う。この体験が8年後、夫婦をモデルとした本作へと結実。人間の生と死の根源を問いただす衝撃作が誕生した。 主演の黒沢あすか(『六月の蛇』、『冷たい熱帯魚』)が、娘を自殺で亡くし自殺救助活動を通じて命と向き合う母親役を熱演、新境地に挑んだ。

橋詰を制止しようとする水沢
目に涙を浮かべる花音
懐中電灯を持った文絵、陸人、藤原
階段に座る満ちると少女
畑仕事をする陸人
雨の中悲壮な顔をする陸人
共同生活所で夕食を囲む人々

TRAILER

予告編

CAST

キャスト

黒沢あすか(主演・草薙文絵役)

黒沢あすか(主演・草薙文絵役)

10歳から児童劇団に所属し子役として芸能界を開始。 1990年「ほしをつぐもの」(小水一男監督)で映画デビュー。 その後、映画、ドラマ等多数出演し、2002年「六月の蛇」(塚本晋也監督)でシッチェス国際映画祭、オポルト国際映画祭、東京スポーツ映画大賞などで主演女優賞を、2010年「冷たい熱帯魚」(園子温監督)でヨコハマ映画祭助演女優賞を受賞した。 (主な出演作) 2011年「ヒミズ」(園子温監督) 2014年「渇き。」(中島哲也監督) 2017年「沈黙~サイレンス」(マーティン・スコセッシ監督) 2017年「昼顔」(西谷弘監督)<公式ブログ>

森山太(草薙春樹役)

森山太(草薙春樹役)

1970年10月17日生れ。神奈川県出身。大学時代、1年間海外を放浪。卒業後、ジャカルタ・インターナショナルスクールに日本語教師として1年間赴任。帰国後、全国の小中学校にて1000本以上(年間約250本)のミュージカルに出演。演出も手掛ける。現在も俳優業の他、ボイストレーナー、オペラ演出・脚本家、MCと多岐に渡って活躍中。

染野有来(草薙ちひろ、桜井満ちるの二役)

染野有来
(草薙ちひろ、桜井満ちるの二役)

2000年5月6日生まれ。茨城県出身、O型、身長157cm。 第3回JUNONプロデュースガールズコンテスト【グランプリ】を獲得して芸能活動を開始。これまでにドラマ「おんな城主 直虎(NHK大河)」「父、ノブナガ。(CBC/TBS系)」、映画「ポエトリーエンジェル」「パパのお弁当は世界一」ほかに出演。

田中爽一郎(草薙陸人役)

田中爽一郎(草薙陸人役)

1994年1月15日生れ。長野県出身。主な出演作:映画「ヴァニタス」(監督:内山拓也/PFFアワード2016観客賞受賞)、 日本テレビ教育コンテンツ「みんなのドラマ」第1弾「がんばれ!アカガク駅伝部」主演、TVCM「キュリカ」、舞台「イッショウガイ」。 映画「左様なら」(監督:石橋夕帆)MOOSIC LAB2018(2018年11~12月)にて公開。

東京湾ジロー(東京湾ジロー役)

東京湾ジロー
(東京湾ジロー役)

1986年8月2日生まれ。神奈川県出身。特技はピアノ。主な出演作:NHKBSプレミアム「わたしのウチには、なんにもない。」、 TVCM「SNOW」「みんなのGOLF」、映画「鶯谷奇憚」(監督:大木一史)、短編映画「紙の上のロバ」(監督:有馬尚史)、舞台「鬼切姫-承前-」(演出:大江崇允)、舞台「使用人ジャックとその旦那」主演(演出:大木一史) 直虎(NHK大河)」「父、ノブナガ。(CBC/TBS系)」、映画「ポエトリーエンジェル」「パパのお弁当は世界一」ほかに出演。直虎(NHK大河)」「父、ノブナガ。(CBC/TBS系)」、映画「ポエトリーエンジェル」「パパのお弁当は世界一」ほかに出演。

狩野美彩子(如月鏡子役)

狩野美彩子
(如月鏡子役)

1991年5月13日生れ。鳥取県出身。特技は剣道、弓道。中学社会科教員免許あり。先祖は出雲松江藩の御用絵師・狩野永雲。今作が映画初出演。主な出演作:舞台「雨ウツ音ナリツヅ9日々」「100年の虎独」「灰色の蝶」(脚本・演出:えのもとぐりむ)、「どん底」(演出:桂佑輔)、TVCM「エスエス製薬アレジオン」「エステー消臭力」など、女優・モデルとして活躍。

順堂静葉(草薙花音役)

順堂静葉
(草薙花音役)

1993年5月25日生れ。東京都出身。高校時代よりアクターズクリニック(主宰:塩谷俊)にて演技を学ぶ。 NTV「ズームイン!SUPER」書道ガールズ甲子園に関東代表で出場。主な出演作:EX「刑事・犬養隼人-切り裂きジャックの告白」 、舞台「カッコーの巣の上で」、雑誌・イベント・着物ショーなどモデルとしても活動。

谷川 俊(水沢秀爾役)

谷川 俊
(水沢秀爾役)

1969年11月11日生れ。長崎県出身。演劇集団円在籍時、渡辺謙氏の付き人を経験。主な出演作:映画「絆」(監督:根岸吉太郎)、NHK「武蔵」、CX「御家人斬九郎2」「愛しき者へ」レギュラー。海外ドラマ「カリフォルニア・ドリーム」主役、「ER緊急救命室」、アニメ「名探偵コナン」など、声の出演も多数。

倉田英二(清水雅春役

倉田英二
(清水雅春役)

1971年9月22日生れ。神奈川県出身。演劇学校卒業後、劇団凡マイム工房に入団。パントマイムやジャグリング、ダンスを学ぶ。芸能界の師は石倉三郎氏。主な出演作:NODA・MAP「ローリング・ストーン」、新橋演舞場「功名ヶ辻」、帝国劇場「エニシング・ゴーズ」、映画「家族の日」(監督:大森青児)。「メガネスーパー」TVCM出演中。直虎(NHK大河)」「父、ノブナガ。(CBC/TBS系)」、映画「ポエトリーエンジェル」「パパのお弁当は世界一」ほかに出演。

乃芙斗(柏木達郎役)

乃芙斗
(柏木達郎役)

1982年12月20日生れ。島根県出身。高校卒業後、企業に就職するも1年半ののち俳優を志し上京。エンタメ集団Marmosetを中心に活動した後、劇団居酒屋ベースボール、羽生一家玉組、CorneliusCockBlue(s)等の人気劇団に客演として参加。年間6作品に出演するなど精力的に活動中。

長友 誠(村尾紀一郎役)

長友 誠
(村尾紀一郎役)

1983年2月14日生れ。東京都出身。高校時代は短距離走と走り高跳びの選手。卒業後、テレビドラマの美術や小道具の職を経験するうちに、芝居の魅力に誘われ俳優の道へ。映画やTVの他、「鬼切姫-第二章-」伝承ホール、「リア王2017」三越劇場、TVCM「日清どん兵衛」「ヤマサ醤油」など、多ジャンルで活躍中。

山下 直(草薙友康役)

山下 直
(草薙友康役)

1931年生れ。東京大学工学部卒業。東亜ディーケーケー㈱創業者。わずか社員2名の会社を東証一部上場企業へと押し上げた経営改革のプロとして、中小企業・ベンチャー企業のコンサルティングを行っている。坂口香津美監督作「シロナガスクジラに捧げるバレエ」(2015)で映画初出演。2019年公開予定の映画「海の音」にも出演。

新倉真由美(草薙桃子役)

新倉真由美
(草薙桃子役)

執行バレエスクール、日本ペンクラブ所属。仏語・英語の通訳・翻訳、バレエライターとしても活躍。映画は坂口香津美監督作「シロナガスクジラに捧げるバレエ」(2015)に続く出演。著者に「ミセスバレリーナ」訳書に「ヌレエフとの密なる時」(以上新風舎刊)「ヌレエフ 光と影」「バッキンガム宮殿の日常生活」(以上文園社刊)等。

藤原薫(藤原薫役)

藤原薫
(藤原薫役)

昭和48年8月東京都文京区生まれ。 筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業法学専攻博士前期課程修了。 今回、俳優として映画初出演。坂口香津美監督の次回作「海の音」にも主人公の父親役で出演。

若生麻理奈(草薙水香役)※劇中ヴァイオリン演奏

若生麻理奈
(草薙水香役)
※劇中ヴァイオリン演奏

神奈川県川崎市出身。3歳より母の手ほどきでヴァイオリンをはじめ、現在水野佐知香氏に師事。2014年第16回洗足学園ジュニア音楽コンクール、準グランプリ受賞。2015年ハマのJACKソリストオーディションに合格し、NHK交響楽団メンバーによるオーケストラと共演。2016年第32回かながわ音楽コンクール、最優秀賞及び神奈川トヨタ賞受賞。2017年第19回洗足学園ジュニア音楽コンクール弦楽器部門最優秀賞及びグランプリ受賞。2017年第71回全日本学生音楽コンクール全国大会小学校の部、第2位受賞。現在小学校5年生。

伊藤宗文(香川ゆり子役

伊藤宗文
(香川ゆり子役)

遠州流茶道教授、家元上席補佐。 東京都目黒生まれ。東京都住宅供給公社に勤務していた30歳の頃、精神の充足を求めて遠州流茶道にめぐり合う。時間の流れのなかで、己の心を集中する茶の道に魅かれ、今なお茶の道を求め続ける。映画では、息子に見送られながら、自殺を選ぶ老女の悲哀を演じている。

田村幸士(福田英和役

田村幸士
(福田英和役)

TVドラマ「トドメの接吻」「レンタル救世主」などをはじめ、「大岡越前2」のゲスト主役や舞台「大奥〜第一章〜」など時代劇の仕事も多い。祖父は阪東妻三郎、父は田村亮。3代目として東京や京都の若旦那と共に日本の伝統文化に関するイベントなどのプロデュースも行う。(HP) (INSTAGRAM)(TWITTER)

清水陽乃介(風間千也役)

清水陽乃介
(風間千也役)

1965年11月30日生れ。東京都出身。JTBシドニーでのツアーガイド勤務を経て、役者の世界へ。主な出演作:映画「スキマスキ」(監督:吉田浩太)、「鶯谷奇譚」(監督:大木一史)、NHK「すずらん」「慶次郎縁側日記」、CX「はるちゃん」「女優杏子」、TVCM「トヨタESQUIRE」、ほか舞台出演作多数。

笠原竜司(橋爪彬役)

笠原竜司
(橋爪彬役)

1967年5月4日生れ。神奈川県出身。ジャパンアクションクラブを経て、俳優・アクションコーディネーターとして活動。 「銀魂2」「無限の住人」「土竜の唄」等、三池崇史監督作において硬軟様々な役を担当。確かな表現力で信頼を得ている。 心を表現するアクティングを伝授すべく、今秋アクションワークショップを開講。

沙羅(早川潤子役) 木島尚志(桜井秀幸役) 月城由莉(桜井麻子役) 橘 はるか(水沢茜役) 橘 真紀(水沢静役) 勝又啓太(ラーメン店店員沼田翔太役) 石塚瑛資(夏樹一馬刑事役) 関 正行(西郷淳之介刑事役) 袴田駿一(笹川亮役) 有瀬賢治(産婦人科医星野達夫役) 関 彰文(訪問医療の医師斉藤嗣治役) 龍ともこ(産婦人科医師有栖川容子役) 丸茂咲紅蘭(早川花梨役) 小島怜珠(早川剛役) 西畑慶吾(幼少時代の草薙陸人役) 下村明日子(白坂七海役) 川口敦子(中学教師桐島紫野役) 渡邊けい子(司会者神山かおり役) 小田貴之(ラーメン店店長秋川俊作役) 尾上正幸(葬祭ディレクター鷲尾恵一役) 杉﨑洸太(草薙雅之役) 吉田之仁(藤原翔役) 吉田夏海(藤原蛍役) 杉川 新(ランニングの青年友川勇次役) 久保瑠衣香(看護師花井麻里役) 吉田幸子(看護師秋元可南子役) 黒田愛香(看護師望月愛役) 龍之介(カップルの男城山紀夫役) 瀬戸口薫乃(カップルの女春野薫役) 安曇 敏 荒井初江 石塚徳子 小野 栄 川口かね子 川原かずえ 小嶋初江 杉田秀昭 住友T大介 高根良江 野村美佐恵 穂坂愛子 町田義三 茂原和代 保田光子 米田 晃 白石直穂 白石七海 吉田 勉 吉田友美 吉田道大

STAFF

スタッフ

監督・脚本・撮影・編集 坂口香津美

監督・脚本・撮影・編集
坂口香津美

家族や思春期の若者を主なテーマに200本以上のドキュメンタリー番組などTV番組を制作。『NNNドキュメント08 血をこえて~我が子になったきみへ』(ギャラクシー賞08年7月度月間賞受賞)、『NNNドキュメント10 かりんの家~親と暮らせない子どもたち』(日本テレビ年間賞・優秀賞)、『テレメンタリー ひとつ屋根の下で~もうひとつの学校「はじめ塾」』(テレビ朝日年間優秀賞)。 2000年、制作プロダクション株式会社スーパーサウルスを設立。 2015年度文化庁映画賞受賞の『抱擁』ほか、これまで6本の監督作品を劇場公開。本作が7作目。『ネムリユスリカ』以降の作品では撮影も手がける。 著書に小説『閉ざされた劇場』(1994年、読売新聞社刊)株式会社スーパーサウルスHP

<フィルモグラフィー>
  • 『青の塔』 ひきこもりの青年の自立への目覚め。 2001/ヒューストン映画祭シルバーアワード受賞。
  • 『カタルシス』 殺人を犯した少年の罪との出会い。 2002/ミュンヘン国際映画祭、ウィーン国際映画祭正式出品 主演 山口美也子 音楽 池辺晋一郎/出演・ヴァイオリン演奏 神尾真由子(チャイコフスキーコンクール優勝)
  • 『ネムリユスリカ』 性犯罪被害者の少女の17年後。 2011/ロッテルダム国際映画祭正式出品/ 主演 平野茉莉子/出演・ピアノ演奏 小林愛実(ショパンコンクールファイナリスト)(オンリーハーツよりDVD発売中)
  • 『夏の祈り』 被爆地長崎の希望を描くドキュメンタリー。 2012年/語り 寺島しのぶ/ピアノ演奏 小林愛実、フルート演奏 新村理々愛 (紀伊国屋書店よりDVD発売中)
  • 『抱擁』 実母の老いにカメラを向けたドキュメンタリー映画。 2014年東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門正式出品 2015年度文化庁映画賞文化記録映画部門優秀賞(Vimeoにてオンライン配信中 コチラ
  • 『シロナガスクジラに捧げるバレエ』 津波で家族を失った幼い姉妹の7日間。 2015年/音楽 海野幹雄・新垣隆。(Vimeoにてオンライン配信中 コチラ
  • 『海の音』 病に冒された、限りある命の3人の少女たちが身を寄せる子どもホスピスでの夏の日々。 2018年完成/2019年公開予定 主演 太田黒蓮成 音楽 藤井一興(ピアニスト/東邦音楽大学総合芸術研究所教授) 演奏 藤井一興(ピアノ)、瀬川祥子(バイオリン)日比啓子(歌唱) 劇中歌・シューマン作曲「献呈」(日本語詩 坂口香津美)

プロデューサー・編集 落合篤子

学習院大学法学部卒。在学中よりTVドキュメンタリーの演出助手となる。 2000年、監督の坂口香津美とともに映像プロダクション・スーパーサウルス設立。 映画プロデュース作品に、『青の塔』(01)、『カタルシス』(02)、『ネムリユスリカ』(11)、『夏の祈り』(12)、『抱擁』(14)、『シロナガスクジラに捧げるバレエ』(14)『曙光』(17)『海の音』(18)(いずれも坂口香津美監督)。NNNドキュメント10「かりんの家~親と暮らせない子どもたち」(日本テレビ)など、テレビ番組や出版の企画・プロデュース・構成を行う。 著書に「幸せをつかむ力 ~はじめ塾80年のキセキ」(日本評論社)。

サウンドデザイン 今泉徳人

1991年、カメラータミュージックに入社。同時にビクター青山スタジオに出向。マスタリング、編集業務を担当。2000年、有限会社日本アコースティックレコーズを設立、代表取締役に就任。 http://www.narrecords.com/stuff.html

なげいれ花指導 杉﨑宗雲

神奈川県出身。御室流の華道家。神奈川県小田原市の小田原城で1961年より父・宜宗の頃から今日までいけばな奉仕活動を行う。 小田原文化芸術協会、神奈川県華道連盟・参与、小田原市文化連盟・事務局長 <主な略歴・活動> 小田原城アートNOW2017、小田原城天守閣or 侍館奉仕展示、2015: 秋の文化祭「ソプラノと華のコラボ」、2011: 宗雲個展を開催<飛鳥画廊>、1991: 座敷飾り展を開催<松永記念館>、1991:『野を活ける・箱根小田原花の旅』、1988:『一会平安』個展を開催 https://kadouka.jp/

ウェブサイト制作 丹羽理

ウェブデザイナー。フォトグラファーとしても活動する。 https://satoruniwa.net

録音 山本研二

照明 田中爽一郎

制作 狩野美彩子

ロケケータリング 命を大切にする小田原を創る会 椎野典子 穂坂愛子 町田義三

ヴァイオリン演奏(リーディング作曲「ロマンス」) 若生麻理奈

医学指導・医学協力 木内医院 清水昭男/古橋産婦人科 古橋進一

制作協力
ダブルフォックス 原田努務 井手小百合 野尻輝将/クリーク・アンド・リバー社 中島 晃/ 日本アコースティックレコーズ 今泉徳人/アウローラ・クラシカル 若生 浩

特別協力
山下 直/新倉真由美/黒見健治/関不動産鑑定事務所 関 友利 白浜レスキューネットワーク 藤藪庸一 藤藪亜由美

撮影協力
寄宿生活塾はじめ塾 和田正宏 和田あさみ/はじめ塾市間寮 和田重宏 和田佐和子 杉本正好 杉本容子/東京葬祭 大和式礼/飛鳥ドライビングカレッジ川口 大木秀夫/ ラヴィドライビングスクール蒲田/麺場田所商店中原店/杉﨑るみ子/杉﨑ゆりな/杉﨑心菜/南足柄市雨坪自治会

Special Thanks
富田 仙恵/西川 真理子/堀本 実花/江上勲/西原 博史 山田 タポシ/大木田 敏明/筒井 英恵/関 弘美/鳥本 真由美 くぼかずみ/新倉修/藤井 順次郎/髙尾 尊身/竹内 正典

協力
遠州茶道宗家/Motiongallery大高健志/東京ロケーションボックス 遠藤 肇/東京葬祭/ 杉本君雄/江川 徹/K-NEXT 鈴木孝昌/中野 雄/中央管財 山岸英史/阿部伸二/神奈川県山北町のみなさん/神奈川県小田原市のみなさん/国映 TCC試写室/ レインボータウンFM「みさよのふるさと自慢味自慢」高橋みさよ 高田博彰

協力プロダクション
ダブルフォックス/オフィスメイ/ヴィズミック/テアトルアカデミー/スマイルモンキー

絵画提供 青木外司

美術協力
青木画廊/茶利 チャーリーケア/羽根工務店 羽根順志/鈴廣かまぼこ

撮影機材協力
ソニービジネスソリューション/カールツァイス/ゼンハイザージャパン/ サンディスク/メディアリース/レンタルスクエア

音楽協力
読売日本交響楽団/日本コロムビア/スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ

使用楽曲
ブルックナー交響曲第9番から 第3楽章/ブルックナー交響曲第7番から 第2楽章 指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ 演奏:読売日本交響楽団

テクニカル・アドバイザー 関本 仁(メディアリース)

撮影技術アドバイザー 長谷川貴士

カラーコレクション 落合賢治

タイトルデザイン 森山真至(CLASS)

編集協力/海外アドバイザー 長谷川敏行

英語字幕 白神愛紀子

製作・配給 スーパーサウルス

COMMENT

コメント

問われたのは「それでもあなたは助けるか?」
藤藪庸一(白浜レスキューネットワーク理事長、白浜バプテスト基督教会牧師)
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おそらく本作は、坂口監督の作品歴の中でも、もっとも容赦なく「残酷」である
斎藤環(精神科医)
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『曙光』の衝撃的な結末は、この問題の絶望的な閉塞感を象徴しているように感じると同時に、ドキュメンタリー以上にリアルな登場人物の「命への愛」には確かな希望も感じた
斉藤くるみ(日本社会事業大学教授)
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人を助けた人間は、その人間の人生のどこまで責任を持つべきなのか
鹿島田真希(作家)
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藤藪庸一
(白浜レスキューネットワーク理事長、白浜バプテスト基督教会牧師)

「映画「曙光」は、フィクションだからこそ、ドキュメンタリーでは描ききれない真実がある。死にたいと苦しみ悩む人も、助けたいと思う人も、同じ人間なんだということ。特別な人なんていない。死にたい気持ちも、生きたい気持ちも本当で、助けたい気持ちも、助ける自信のなさも、本当で。現実に目の前に死のうとしている人がいたら、私たちは自分の中の本当の自分を見ることになる。この映画を見る人は、自分の心を深く抉られることになる。私はこれまで900人を超える方々と一緒に生活しながら自殺防止の活動を続けてきた。今回、私は映画を見ながら、今まで出会ってきた方々を思い出すことになった。良い思い出も辛い思い出も、今の私をつくってきた。問われたのは「それでもあなたは助けるか?」。神様は目の前の死のうとしている人を愛しているから、私もその人を愛し受け入れ助ける。自信があるわけではない。しかし、これからも変わらず助ける覚悟を決めなければと思った」
※映画「曙光」のモデルとなった藤藪庸一さんとは・・・
NPO法人白浜レスキューネットワーク理事長、白浜バプテスト基督教会牧師。東京キリスト教大学神学部神学科を卒業後、1999年、郷里の和歌山県白浜町にある白浜バプテストキリスト教会で牧師になり、前任の牧師が1979年に始めた「三段壁いのちの電話」を引き継いで、本格的に「いのちの電話」での相談活動を開始。妻の亜由美さんとともに、自殺を水際で防ぐ自殺者救済活動や、保護した人々をケアする自立支援活動を行う。これまで保護した自殺志願者は900人を超え、それらの人々と一緒に寝泊まりする共同生活を通じて現在も、自殺防止の活動を続けている。また、自殺予防活動として子どもへの支援活動等、様々な角度から自殺防止に取り組む。和歌山県自殺対策連絡協議会委員。著書『「自殺志願者」でも立ち直れる』(講談社刊)。
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」ほか出演。
http://jimotoryoku.jp/shirahamarn/

斎藤環(精神科医)

「率直に言おう。本作の冒頭から、私は強い違和感を感じていた。主人公の女性は、12歳の娘をいじめによる自殺で失った。その後、彼女の人生は一変する。彼女は息子や仲間とともに、自殺未遂者の救援活動を開始するのだ。365日、24時間体制で、電話をくれた未遂者の救援に駆けつける活動。彼女は未遂者を山間の自宅兼グループホームに連れ帰り、起居を共にする中で再生を支えようとする。その善意、その行動力、いずれも素晴らしい。そこまでは賛嘆に値する。にもかかわらず、違和感は一向に去ろうとしない。その理由は分かっている。精神科医としての私の恩師は、故・稲村博氏である。稲村博氏は「いのちの電話」と日本自殺予防学会の創設に関わり、日本に自殺学を導入した最初の研究者でもある。その縁あってか私も自殺予防の講演会などで話す機会は多く、専門家の端くれを自認している。そうした私の視点から見て、彼女の活動はあまりにも無謀なのだ。救援活動に関わって長いはずなのに、自殺者と向き合う彼女の表情や声は緊張と不安に満ちている。この顔で「大丈夫」と言われても全然安心できない。いきなり自殺の動機を聞くのもどうかと思うが、もっとまずいのは「死ぬことは許されない」というお説教だ。自殺の危険にある人にこの手のお説教をすると、罪悪感から余計に追いつめられることがあるので、このやり方は好ましくない。一事が万事、とまでは言わないが、彼女の手法には、これまで自殺学が蓄積してきた手法に学んだ形跡があまりに乏しい。その活動は、娘を喪ったトラウマを慰撫するための独りよがりな自己治療にも見える。彼女は多くの未遂者を一人で抱え込んで、自分だけの王国を作ろうとしているのではないか。しかし、たとえ自己満足であっても、多くの人が救われたのだから良しとすべきか。監督自身が必ずしもそう考えていないことは、本作に一貫して漂う不穏さ、破綻の予兆とでもいうべき雰囲気からもあきらかだ。そして「王国」は崩壊する。自らの抱え込んだ歪みに耐えられなくなって自壊するのだ。おそらく本作は、坂口監督の作品歴の中でも、もっとも容赦なく「残酷」である。山間部の美しい自然の風景が、その残酷さを一層際立ったものにする。善意と奉仕のもたらした廃墟で、しかし彼女は一つの幻影を見る。たった一人で、素朴な善意の象徴であるかのようなおむすびを握る。少年は無心に苗を植え続ける。このシーンを見て私はようやく得心した。蟻が巣穴を掘るように、蜂が蜜を集めるように、彼らはこれからも、未遂者を救済し続けるのだろう。それは人が自死を選んでしまうことと同じくらい“自然”な営みだ。そして、そこにこそ、システマティックな自殺予防活動の隙間を埋めるような、一縷の希望があるのかもしれない」

斉藤くるみ(日本社会事業大学教授)

「坂口香津美監督の作品はいつも衝撃的だ。それは、私にとって縁の遠い世界だからではなく、むしろ日常に近いからかもしれない。私は福祉の大学の教員になってかれこれ30年になる。自殺のことを考えずに卒業する学生はひとりもいないだろう。自殺念慮のある人を助ける仕事に就く学生も少なくない。そんな彼らの中でも、自殺念慮をもつ学生は増える一方である。学生から直接「生きていたくない」と言われることもある。『曙光』の衝撃的な結末は、この問題の絶望的な閉塞感を象徴しているように感じると同時に、ドキュメンタリー以上にリアルな登場人物の「命への愛」には確かな希望も感じた。坂口監督の『夏の祈り』にも『抱擁』にも命への愛があふれていた。学生たちに観てもらいたいと思った。(『夏の祈り』は一年生全員の大講義で見せたこともある。)『曙光』の試写会からの帰り、もう15年ぐらい前だったか大学の代表電話から「斉藤先生、外線です」とつながれた電話の向こうで「先生は死にたいと思ったことがありますか」とろれつの回らない、眠そうな声が聞こえてきたときのことを思い出した。卒業生か、在学生か、誰なのかわからないまま「今どこにいるの?そこに行くから待ってて。」と言ったら、電話が切れてしまった。小さな家族的な大学で、何かあれば情報は入るので、No news is good news.と言い聞かせた。あの子は誰だったのか、今どうしているのか。現在、自殺は日本の若者の死因の第二位と言われる。人の命を助けたいという志を持った若者たちが集まる福祉の大学の学生であっても、事情は同じである。生きづらさを抱える若者に命の尊さを説いても、彼らがつらさから解放されるわけではない。WHOの定義を待つまでもなく自殺は「そのほとんどが防ぐことのできる社会的問題」である。若者が命を放棄しない社会を作るにはどうしたらよいのか。私はやはり学生たちに「曙光」を見出そうとしてしまう。映画『曙光』を若者たちに是非観てもらいたい。自らの命を感じるために」

鹿島田真希(作家)

「ここには仲間がいて、住むところと食べるところがある。傷ついた人間が、そんな場所を無償で提供されたら、その後どうなるだろうか。舞台は「ハートビート」という小さな組織である。スタッフと被救済者は自殺者を踏みとどまらせ、農村で自給自足の共同生活を営んでいる。しかしその共同体は大きな矛盾をはらんでいた。そこには眠る場所があり、食べる物があり、慰め合うことのできる仲間がいる。そのことが様々な問題を起こす。共同体の居心地の良さのために、社会復帰できなくなる者。ためらいの末受け入れた人間が起こす暴行事件。救助をしようとしたが、反対に無理心中の犠牲となり命を落とした構成員。共同体の発揮人である文絵の元には多くの苦情やいたずら電話が寄せられて、彼女も自殺志願者救済の意味を考え、迷う。それでも結論を出す暇もないほどに自殺願望者からの電話は鳴り止まない。誰もがこのような共同生活をしたら、共依存的になることをわかっているように思う。モデルとなった共同体の発起人も、この作品の製作者も、この作品の鑑賞者である私たちも。それでも繰り返し、人を助け、慰め、時には甘やかす人間が描かれている。これを単なる軽率で偽善的なボランティア活動家の物語といえるだろううか?自立できない人々の集団が愚かであるというのはたやすい。私たちの共同体――家族、恋人、友人同士は完全に慰めや甘えがないといえるだろうか。人は一人では生きてはいけないのだ。どこかで経済的に、あるいは精神的に誰かをあてにして生きている私たちは、この共同体の構成員を決して特別、貧弱な人々であるとはいえないだろう。自殺を止めさせることに成功したからといって、そこでハッピーエンドというわけにはいかない。彼らにはその後の人生があるのが現実だ。「ハートビート」で癒やされる人間がいる一方、その共同体は自立する力を奪ってしまうリスクを背負っている。それでも私たちは自殺を止める理由はどのようなものなのか、その後の彼らの人生をどこまで保証すべきなのか。人を助けた人間は、その人間の人生のどこまで責任を持つべきなのか。自殺の問題を契機に、苦悩する文絵の姿をそのまま描くことによって、人を救出することの難しさがリアルに描かれている」

自死問題は間違いなく「この社会が生み出した苦しみ・・社会苦」 である。
篠原鋭一(「自殺防止ネットワーク風」理事長、曹洞宗「長寿院」住職) 全文を読む

不思議に明るい映像を通して、坂口さんの控えめで優しいメッセージに接し、「そうだよな」と思う。命のつながり、命のぬくもり、命のはかなさと私たちの今が交錯する のは、こういう瞬間なのだろう
新倉修(青山学院大学名誉教授・弁護士) 全文を読む

「自殺」は、「責任」又は「迷惑かけない」を正当化した理由で、国民性になってしまっている気がします。そのような考えの自殺願望の人をどう救うでしょうか?自分の命を捨てても良い人を救えるでしょうか?
ベン・ディマグマリュウ(「Indievisual」編集長) 全文を読む

監督の坂口さんは、敢えて藤藪さんとは違うタイプの主人公に仕立てた。文絵は明らかに未熟だ。では、未熟者は自殺しようとしている人を救えないのか。救ってはいけないのか
堀江政生(朝日放送テレビアナウンサー) 全文を読む

篠原鋭一(「自殺防止ネットワーク風」理事長、曹洞宗「長寿院」住職)

「私が住職を務める長寿院(成田市)が「自殺志願者駆け込み寺」と報道されて二十五年が経つ。中学生から八十代のお年寄りまで、延べ一万人以上の方と対話を続けて来た。対話の方法は電話・面談・滞在・自宅訪問など様々。自死遺族の方々との出会いも多い。自死防止活動を続けていたご縁で藤薮庸一牧師にお会いする。南紀白浜の教会で奥様にお会いし、同じ宗教者でありながら私の活動がお二人の活動にくらべるといかに中途半端なものであったかを知らされ、自責の念で胸が痛んだ。ある日、私も三段壁に立ち深夜の電話ボックスに身を潜めてみた。漆黒の岸壁を荒波が打ち付ける。眼をこらすと岩場に小さな灯かりが点滅している。藤薮牧師ご夫妻にちがいない。ふと時計をみると午前二時。立ち上がった私の眼の前に小さな箱があり十円玉が積まれている。この十円玉一つ一つにお二人の「待っているから・・・」という慈愛が込められていると思われて私は涙を落とし、場所を移していく灯かりに向かって手をあわせた。自死問題は間違いなく「この社会が生み出した苦しみ・・社会苦」である。何らかのきっかけで弱者に転じた人が周囲から見放され、孤立し最終的に自ら死を選ばざるを得ないような社会。言わば「孤立社会」「お前ひとりで生きて行け社会」に他ならない。ならば、「曙光」の登場者達は姿を変えて藤薮牧師ご夫妻の前に幾度も姿を見せることだろう。死んで楽になりてえから死ぬんだろう!死にてえ奴は死なせろよ」こんな罵声は日常茶飯事だ。「本当にそうか?あなたの身内が死を見つめた時、ああ、死ねばいいよと言いますか?」無言で電話は切れる。他人事なのだ。いや、他人事ではないぞ。誰もが、私も、あなたも登場者になる可能性はゼロではない!これでいいのか、他人事としてほっておいていいのか!」「曙光」はこの問いかけをこれでもかこれでもかと私に投げかけてきた。社会苦はわたしたちの社会が生み出した苦しみである。ならば、私たちの努力によってそれを取り除いていくことも十分に可能であるはずだ。今こそ私たちは、「自死問題は自死念慮者の自己責任ではない」「この社会を作っているわたしたちが生み出した問題であり連帯責任である」「自分の問題としてとらえなければならない問題なのだ」これらのことを共有すべきだと思われてならない。」

新倉修(青山学院大学名誉教授・弁護士)

「子どもの頃、芭蕉の名句「秋深し隣は何をする人ぞ」を引いて、隣近所の付き合いの少なくなったことを嘆き、昔を懐かしむ話を聞いたことがあった。ところが、戦前は「隣組」という紐帯でがんじがらめにされていたので、「郷愁もほどほどに」という声にうなずくこともあった。比較的自由に育てられた私も一度だけ、自殺を試みた経験がある。小学生の頃だった。自宅の鴨居に縄を掛けて、首つりの準備までした。小学生にありがちな「衝動自殺」だったのかも知れない。通い慣れた私立の小学校を家の事情で止め、同じ地域にある区立の小学校に通う羽目になった不運を呪ったせいかも知れない。大人から見れば、そんなささいな事情でも、小さな胸には堪えたのだろう。しかし踏みとどまったのは、幸いだった。その幸運も偶然だった。というのも、貧乏なはずのわが家に寿司屋の出前が届き、母親の声でご相伴に与るように誘われたからだった。たぶん来客があったためだろう。また杏の木から落ちて庭石に当たりかけたり、小学校のプールで溺れかけたり、民営プールに押しかけた群衆に踏みつぶされそうになったり、生死の際を辿った例はほかにもある。5年ほど前、アウシュビッツ・ビルケナウに行き、屠殺に等しい冷酷な歴史に向き合わされた。重い気持ちになりながら、生きていくのは大変なだけに大切にしたいと思った。オーストリアの弁護士で私の親友は「父と母はアウシュビッツで出会い、私が生まれた」という。彼女に会うと、貴重な命を慈しみ生き抜くために地球的規模の運動が必要だという思いを強くする。無縁社会と名付けられ、自殺が他人事のように扱われるようになると、命に対する私たちの熱い思いは、薄皮を剥がれるように、希薄なものにされてしまう。壊れやすい関係を強くするのは、やはり人の力によるしかない。不思議に明るい映像を通して、坂口さんの控えめで優しいメッセージに接し、「そうだよな」と思う。命のつながり、命のぬくもり、命のはかなさと私たちの今が交錯するのは、こういう瞬間なのだろう。」 news is good news.と言い聞かせた。あの子は誰だったのか、今どうしているのか。現在、自殺は日本の若者の死因の第二位と言われる。人の命を助けたいという志を持った若者たちが集まる福祉の大学の学生であっても、事情は同じである。生きづらさを抱える若者に命の尊さを説いても、彼らがつらさから解放されるわけではない。WHOの定義を待つまでもなく自殺は「そのほとんどが防ぐことのできる社会的問題」である。若者が命を放棄しない社会を作るにはどうしたらよいのか。私はやはり学生たちに「曙光」を見出そうとしてしまう。映画『曙光』を若者たちに是非観てもらいたい。自らの命を感じるために」

ベン・ディマグマリュウ(「Indievisual」編集長)

日本は、一日に80人前後、年間2万人以上の人々が命を絶つ自殺大国で、G8の先進国の中、第2位です。「平和な国」や「何一つ不自由ない暮らし」とよく思われてる国ですら、こんな悲しい事実があります。何故日本はこんなに多くの人々が自分の命を落とすのでしょうか?通常の理由を含めて、「自殺」は、「責任」又は「迷惑かけない」を正当化した理由で、国民性になってしまっている気がします。そのような考えの自殺願望の人をどう救うでしょうか?自分の命を捨てても良い人を救えるでしょうか?坂口香津美監督の最新作、『曙光』は実際に存在するNPOをモデルに、ドキュメンタリータッチ溢れるドラマでその活動の難しさに光を投じています。黒沢あすか演じる主人公の文絵は自殺しようとする人々の心から叫びを聞いて、彼らを救う為にたゆまぬ努力をしますが、映画のストーリーが展開していくうちに、重要なことが一つ明らかになります。それは、「生き続ける意欲」だけでは元々の苦悩は取り除けないということです。どんな生き物でも「自分の身を守る」は根本的な本能で、それを失ったら、心と精神は損傷を受けます。それ故に「生き続ける意欲」ではなくて、「人生の困難に立ち向う力」を改めて取り戻すことが重要です。そうしたら、人生の浮き沈みを乗り越えることができます。昔自殺しようとした私にも、今現在それを分かって強く生きています。どんな暗い夜でも、曙光が必ず来ます。

堀江政生(朝日放送テレビアナウンサー)

「歌のおにいさん」。映画『曙光』をご覧になった方は驚かれるかもしれない。私が取材で出会った藤藪庸一さんの第一印象である。そして奥さんの亜由美さんも「歌のおねえさん」だった… news is good news.と言い聞かせた。あの子は誰だったのか、今どうしているのか。現在、自殺は日本の若者の死因の第二位と言われる。人の命を助けたいという志を持った若者たちが集まる福祉の大学の学生であっても、事情は同じである。生きづらさを抱える若者に命の尊さを説いても、彼らがつらさから解放されるわけではない。WHOの定義を待つまでもなく自殺は「そのほとんどが防ぐことのできる社会的問題」である。若者が命を放棄しない社会を作るにはどうしたらよいのか。私はやはり学生たちに「曙光」を見出そうとしてしまう。映画『曙光』を若者たちに是非観てもらいたい。自らの命を感じるために」

THEATER

劇場情報

《関東》

東京

アップリンク渋谷

2018年10月6日(土)公開 ※終了

東京都渋谷区宇田川町37−18
トツネビル

03-6825-5503

《近畿》

大阪

シアターセブン

2019年3月2日(土)公開 ※終了

大阪市淀川区十三本町1-7-27
サンポードシティ5F

06-4862-7733

《沖縄》

沖縄

ゆいロードシアター

2019年2月14日(木)公開 ※終了

沖縄県石垣市大川204
丸喜屋ビル3階(タウンパルやまだ3階)

0980-83-3150

《東海》

愛知

名古屋シネマテーク

2019年4月13日(土)公開 ※終了

名古屋市千種区今池1-6-13
今池スタービル2F

052-733-3959

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